大学・院留学 辛いグループワーク上手に乗り切る5つのコツ

日本の大学では講義とテストがメインの教科が多いですが、海外大学はプレゼンテーションやグループワーク、エッセイなど多くの課題があり、テストのスコアだけでなくその他の課題のスコアも重要視される傾向があります。

私自身が日本の大学、海外の大学それぞれでこなした課題を思い返し比べてみるとかなり違いがある事を感じます。

それら課題の中でもユニークなのがグループに分かれて課題をこなすグループワーク。

日本でも数回グループワークを体験しましたが、苦難は特になく皆の意見もまとまりやすくもめる事はありませんでした。

それに比べ海外大学のグループワークは課題自体が難しいのか、グループ内で話し合い課題を成していく過程でもめ事が発生したり壮絶な状態になることもありました。海外留学中に経験した課題の中でも最も難しいものの1つといえます。

私が海外で院生をしていた時も毎セメスターごとにグループワークが数回あり、慣れるまで苦労した記憶があります。でも、数をこなし慣れてくるとコツがわかってくるんですよね。

ここでは、そんな海外大学の定番の課題、グループワークについてのお話です。

海外大学の課題

日本の大学では授業を受けてその授業内容に沿った内容の中間テストや期末テストを受けるといったような座学中心の科目が多かったように思います。しかし、海外の大学ではテスト以上に課題が多く、その課題の嵐に苦労します。

ポスターやレポート、文献レビュー、論文、プレゼンテーションなどいろいろあります。コースがはじまる前のオリエンテーションや初めの講義の時に授業や実習・課題のプラン表が発表され、それぞれの課題やテストでの点数配分がどうなっているか、単位取得には何ポイント以上取るべきかなどおおまかに説明があります。

とにかく課題が多いのが海外大学の特色。

といえるのではないでしょうか?

海外大学のグループワークは

私が感じた海外大学のグループワークと日本の大学のグループワークの違いとは?

日本の大学のグループワークはだいたい教員・教授がテーマを与えてくれ、おおまかな課題のこなし方までを導いてくれるように感じます。ですので、教員の言うことを聞き入れ、課題をこなしていくと難なく乗り切れるイメージです。

しかし海外大学のグループワークは決まった形がないことが多く、そこが難しいように感じます。

例えば、課題のテーマやトピック自体から自分たちで自ら探し選ばなくてはいけないことが多く、このトピック探しでまずグループ内で揉めることがあります。

海外では自分たちの意見を恥じらわず言い合う事が多いので、日本ではあまり見られないような討論になる事もあります。喧嘩をしているようにも感じるくらい意見を投げ合う生徒もいます。そして基本的に海外大学ではテストや課題が多いことから、グループワークに労力・時間を使いたくないという自分勝手な考えの生徒もいることも正直難しい点です。

グループの人数が多ければ多いほどもめますし、人数が少なくても結局はなんらかの不満がでてきます。

なんせ難しいのがグループワークです。

私が大学院留学中にこなしたはじめてのグループワーク課題は忘れられません。ポスター作成+プレゼンテーションでした。もめてもめてもめまくり、総まとめのプレゼンテーションはグループのまとまりが全くなく、ボロボロでした。(笑)

グループワークを上手に乗り切るポイント

私は院生の頃、グループワークの難しさに驚きました。

一見簡単に見えても複数の人数で1つのものを作り上げていく難しさ。

海外でするグループワークは文化の違いもあるせいか、特に困難に感じる事が多いです。協力的なグループメンバーに恵まれるとラッキー!苦難なくこなせるかもしれませんがそうはいかない事が多いのが事実です。

数多く熟してきたグループワークのなかで上手に乗り切るコツを少しばかり学びました。それからはあまり難なくこなせるようになってきたように思いました。ここではそのコツをご紹介したいと思います。

① はじめの打ち合わせでしっかり話をすすめる

何度かグループワークをしてみて気づいた事が、はじめの打ち合わせの大切さです。

それぞれの生徒はそれぞれ異なった授業や研究を履修している事が多く、みんなの時間を合わせて会う事がとても困難です。課題提出の締め切りまで時間が十分にあっても、2〜3週間に1度しか集まる時間がないとなればなかなか順調には進みません。

はじめの打ち合わせでしっかりと連絡先を確認し、Google driveなどでファイルや情報をシェアできるページを作ったり、メンバー全員が会えなくてもプロジェクトを進めていける状態に準備する事が大切です。

② 分担を明確に分ける

役割分担をする事も大切です。

例えばポスターやプレゼンをする時、全ての人がIntroduction, body,discussion,conclusionと全てのパートを満遍なく作業していたら数倍時間がかかります。時間が十分にあるのなら思う存分時間をかけてもいいと思いますが、海外の大学生は課題に追われ忙しいのが普通です。ですので担当パートを決めてチームワークを最大限に生かし要領よく課題をこなすのが一番です。

③ まとめ役の人が1人いるとまとまりやすい。

分担を分けて要領よく課題を進めた場合、その1部1部を繋げてうまくまとめるまとめ役が必要になります。また誤字脱字のチェックもお忘れなく。

④ 100%の出来は不可能なので割り切る

私が学んだグループワークを上手に乗り切るコツとして、おそらくこれが一番重要な点です。

やはり個人個人の意見があるため、自分はこの方法が良いと思っていても他のブループメンバーは違う方法が良いと思っているという事は良くあります。意見がすれ違った時は話し合って決めると思いますが、グループメンバーが4人、5人、6人と増えてくると意見がなかなかまとまらず、やはりお互い譲り合う事が必要にもなってきます。

自分の意見が全て通った自分にとって100%完璧なグループ課題が完成するのはかなり稀です。ですので、私はその点は割り切る事を学びました。

⑤ 意見交換をする事に慣れる

海外の学生さん達は意見をはっきりと示す人が多く、チュートリアルクラスややグループワークではかなり意見が飛び交います。自分の意見をはっきりいい意見交換をしっかりとする事に慣れる事は大学生活の中でとても大切だと思います。逆に意見交換に参加しないと非協力的な人と思われることもあるでしょう。

私は日本で生まれ育っているので、はじめは意見交換をするのが苦手でした。周りの人たちがあまりにも意見をはっきりと言い合うので、口論して喧嘩しているようにも感じ、その場にいるのがストレスでたまらなかったことを覚えています。

まとめ

ここでは私個人が経験して学んだ海外大学のグループワークによくある困難とそれを上手に乗り切るコツをご紹介させていただきました。

グループワークは正直運もあります。

良いグループメンバーと良い課題のテーマに当たれば難なく乗り越えることができると思います。しかし、運悪くあまりよくない状況に陥った時はここでご紹介したコツを試してみてください。(私個人の経験なので役立たなかったらごめんなさい。)

また、100%の出来は不可能なので割り切る事はとても大事。7.5〜8.5割のスコアがとれたら良し!としましょう。

数回無事に乗り切れたらその後はもう慣れてきますので、頑張ってください。

応援しています!