ここ数年、海外で大人気の発酵飲料コンブチャ(Kombucha・紅茶キノコとも呼ばれます)。
私とコンブチャの出会いは2016年の冬のある日。
健康食好きの義母からコンブチャ製作キットがギフトで送られてきた事でした。
当時はコンブチャが何かも知らない私でしたが、今や自家製コンブチャを作り始めて4年が経ちました。
ここでは、自家製コンブチャの作り方、酸味の調節やスコビー保存方法をご紹介したいと思います。
自作コンブチャの良いところ
コンブチャは人気の健康飲料ですが、市販のものは少しお値段が高いことが少し難点。毎日飲むと結構な出費へとつながります。
でも大丈夫!実はコンブチャ、自宅で簡単に作れるんですよ。
そして驚く事に、自家製コンブチャの方がおいしいんです!
なぜなら自家製コンブチャは自分の好きな酸味・味に作り上げることができるから。
市販のものは甘すぎたり酸味が強すぎたり。微妙な風味付けがされている商品も多いです。だけど自分で作ると自分好みに調節可能。
自家製コンブチャの作り方
①.必要な材料と器具
(約3L作る場合)
- 水(浄水):1ℓ+2ℓ
- お茶っぱ:大さじ3
- 砂糖:1カップ
- コンブチャスコビー:適度の大きさ・厚さのもの
- 必要な道具
- やかん又は鍋
- ティーバック
- 計量カップ
- 温度計
- pH測定試験紙
- スポイト
- こし器
【スコビーについて】
スコビーは生きています。元気なものもいれば、ちょっと疲れて病気気味なものもいます。そしてたまに休眠したように活動が緩やかになったりもします。
はじめてスコビーを購入する時は、口コミの良い会社・商品のものを買いましょう。
また、大きさによって一度で作れる容量(出来上がりまでにかかる時間)が変わってきます。私は大きめのスコビーを使っていますので一度に3L作りますが、小さめのスコビーをお持ちの方は1Lくらいから作り始めて様子を見てください。
コンブチャ作りを初めてされる方には、コンブチャ作りキットを使うことをおすすめします。キットはあれこれと必要なものが付いてくるので、すごく簡単にコンブチャ作りをはじめることができます。
②.自作コンブチャの作り方・味の調節の仕方
1. やかん又は小さな鍋に1Lののお湯を沸かして火をとめる。
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2. 約大さじ3杯のお茶っぱをティーバックに入れ、①のやかん又は鍋に入れる。
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3. 5〜7分間置き、お茶をだす。
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4. ティーバックを取り除く。
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5. お茶に砂糖1カップを加えて溶かす。
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6. 砂糖がすべて溶けたらジャー(又はボトル)に移す。
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7. (6)に2リットルの浄水(飲料水)を加える。
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8. 温度を測り、温度が20~30℃である事を確認する。
*20〜30℃になれば次のステップに進む。それ以上の温度の場合は冷めるまで待つ。
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9. (8)にスコビーを投入。
*スターター液(スコビーの保存液)も一緒に入れてください。
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10. pH試験紙を使い(9)の液体のpHを確認する。
*pH4以下である事を確認。もしpHが4以上の場合は大さじ1ずつお酢を加え、もう一度pHを確認する作業を繰り返して行う。
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11. pHが4以下になったら、ジャー(又はボトル)口を綿の布で塞ぎ輪ゴムで止める。
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12. (11)のジャー(又はボトル)を通気性の良いある程度温かい場所に約1週間程置く。
*直射日光は避けてください。棚の中は通気性が悪いのでダメです。
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13. 1週間〜10日程経つと液面上部にコ新しいコンブチャの菌の層ができるますので、それがちゃんとできているか確認する。そしてその層を避け、その下側の液体を少しスポイトで取り、味見をする。それと同時にコンブチャのpHを確認する。
*pHはpH2.5〜3.5になればコンブチャは完成!
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14. 自分の好みに合わせて味を調整する。
【コンブチャ酸味の調節方法】
甘すぎる場合
もう数日長めに置き、もう少し発酵させる。
酸っぱすぎる場合
酸っぱすぎる場合は発酵を終了し、ボトルに分けるときに甘味を加えます。
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〜自分好みのコンブチャができたら完成です。〜
*日付や使ったお茶の種類などを書き留めてラベルにし貼っておくと管理がしやすいでよ。
コンブチャ完成後の処理
自分好みのコンブチャが完成(1次発酵が完了)したら、スコビーを取り出して別の容器に移し、液体はボトル又はジャーに小分けします。その後お好みで2次発酵もいろいろな方法で楽しめます。
1. 手を綺麗に洗って乾燥させ、スコビーに傷をつけないように気をつけながらそっと取り除き、別の容器(スコビー保存用)に移します。
コンブチャのスコビーです。なんだかクラゲに似ていますよね。上側に薄くできている層は今回コンブチャを作った時に増殖しできた新しいスコビーの層です。
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2. 液体(できあがったコンブチャ)をボトル(又はジャーやビン)に小分けして注ぎ入れます。見えにくいですが、液体部分にもスコビーの破片のようなものが残ってますので、こし器でこしながら注ぎ入れてください。
スコビーの処理方法
スコビーは菌の塊で生きています。そのまま放置してしまうとダメになってしまいます。きちんとお手入れして保管しておけば、スコビーちゃんも元気を保ち、次回コンブチャを作るときにも活発に働いてくれるんですね。そしてスコビーちゃんはどんどん成長(増殖)していきますので、大きくなったときは株分けをして使うこともできます。
①. 発酵が完了した後のスコビーは、綺麗なジャー(又は瓶)に移します。
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②. できたコンブチャの液体約300〜500mlくらいを①に加え入れます。
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③. 蓋をきちんと締め、暗所で保存します。
自製コンブチャを作る時の簡単な注意点とコツ
① ティーバックになっているものではなく茶葉タイプのものを使う
ティーバックのように茶葉が細かく砕かれたタイプの物ではなく、ルーズリーフタイプのお茶を使いましょう。そしてできればオーガニックの物を使うことをおすすめします。
② ブラックティー・緑茶・烏龍茶・ホワイトティーを使う
フルーツティーやハーブティーなどを使うとコンブチャの菌に害を与える場合があるので使用を控えましょう。
③ 普通の砂糖を使う
ステビアやココナッツシュガー、はちみつなど砂糖の代用物を使うのはおすすめできません。
自作コンブチャ・まとめ
海外で大人気の発酵飲料コンブチャ。
自宅で自作すると自分の好きな酸味に調節でき、美味しいものができます。
また、どんどん生産できるので家計にも優しく毎日楽しむことができます。
まだ市販のコンブチャを購入されている方、コンブチャの味が合わなくて困っている方、是非一度自宅でオリジナルのものを作ってみてください。
次回はスコビーの取り扱い方・増やし方や二次発酵の仕方やフルーツ漬けのしかたなどの詳しいレシピをご紹介したいと思います。